賃貸アパートのエントランス段差が大変!高齢者バリアフリー需要
日本では、急速に高齢化社会が進んでいます。しかし、住宅事情は「バリアフリー」という言葉だけが先行し、エントランスのスロープすらない賃貸物件も多くあります。
今回、体験談を教えていただいた男性の方は、「将来、父も住めるように」と広めのアパートを借りたとの事です。しかし、その賃貸アパートを訪問したお父様が愚痴をこぼして、引っ越しを決めたそうです。
では早速、何が起きたのか見ていきましょう。
賃貸アパートは2LDKで広さ十分、高齢者の父も同居できる
40代後半の父子家庭です。この話で出てくる賃貸アパートは、2013年の4月に入居をして2016年の11月上旬まで私が住んでいた、九州の宮崎県の都城市内にある物件の話で、今は別のところに引っ越しています。
2LDKの間取りなので充分な室内の広さがありました。隣の鹿児島県にある実家に住んでいる高齢の父が、今後起きるかもしれない震災などの理由で、転居を余儀なくされたりした場合でも、受け入れられる広さがある、というのも魅力でした。
賃貸アパート自体も、近くに大きな電柱などはあっても、かなり距離が離れた場所に位置しているし、地震などがあっても安全なところでした。
地震の際は、近くに電柱や建物、崖などがあると、危険な状態になる事を聞いていたからです。やはり九州は、地震の事も考えておく必要があります。
入居者用の駐車輪場が「無料」で利用が可能で、それで賃料が月額2万4千円でしたので、本当に格安な入居用物件でした。
賃貸アパートのエントランスの段差に高齢者は不満
当時、私は1階部分に入居をしていて、駐車輪場なども入居部屋の正面部分に位置していましたので、車や自転車での移動や乗り降りはとても楽でした。
「年金生活者である高齢者の父」も時々来たりする際には、出入りが楽で負担も少なく、とても感心をしていた物件でもあります。
ただ、この物件に約4年間だけ私は住んできましたが、実家から父が車で私の賃貸アパートへ立ち寄った時の事です。父が、ぽつりとつぶやいた事があります。それは、アパートに入る時に上る事になるエントランスの段差が、身体面で負担である事への愚痴でした。
エントランス部分にある、少し大きく急な段差の事です。お隣に60代後半の高齢者女性の方が入居をしていましたが、その方も、同じような愚痴をこぼしていました。私自身はそのようには感じなかったので、びっくりしました。
賃貸アパートはバリアフリーされずに退去を決定
その時から、このような大きく急な階段は高齢者に負担である事が、少し気になり始め「改善していくべきだ」といった提案も大家さんに話しましたが、中々改善をしていくような気配もないまま、退去する事にしました。
父がもしもの時に住めるように、と広いアパートを借りたのに、父が不満を言い出したためです。それ以外のところでは、本当に何も問題が無かった物件でしたので、残念です。
段差の多い物件はバリアフリー仕様にしていけば、高齢者の利用がしやすい物件になります。そして、賃貸アパートを借りる時に感じたのは、バリアフリー物件はとても少ないです。
今後の高齢化社会で、私のような状況の人は増えると思います。大家には、バリアフリー化を是非とも挑戦して頂きたいと願っています。
まとめ
「高齢者の父でも住めるように」と考えて、広めのアパートを選んだ体験者の男性でしたが、そのお父様からダメ出しを受けてしまった体験談でした。
今後日本は、ますます高齢化社会となっていきます。その時、バリアフリーの物件は需要高くなると考えられます。
木造アパートの場合は、バリアフリー化する事は難しいですが、高齢者需要のある地域で、かつ空室に悩んでいる場合はチャレンジする価値があります。
もしバリアフリーのリフォームを行う場合は、バリアフリーの正しい知識を持った施工業者にお願いする必要があります。例えば、エントランスのスロープの角度1つとっても、規定やノウハウがあるからです。